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シミの種類と原因(肝斑)
肝斑(かんぱん)
ほお骨から目尻にかけて多く発生し、左右対称にもやもやと現れます。
色は茶色や灰色などさまざまなタイプがあり、鼻の下などの口の周りや、額などにできることもあります。
ホルモンバランスの乱れが原因とされ、40代ぐらいからよく見られます。妊娠中や更年期、長期間ピルを服用している時にもできやすくなりますが、
妊娠中にできたものは、ほとんどの場合2~3ヶ月で消えます。
悩みやストレス、過労などでホルモン分泌が異常になると、色が濃くなることがあります。
しかし、いまだに原因がはっきりとしておらず、レーザー等のマシンも周波数の合わないものは悪化する場合もあります。
最も効果的な治療法はトラネキサム酸の服用。美白化粧品も効果があると言われます。
最近市販薬が登場して、テレビなどで話題になっていることもあり、皮膚科に「肝斑では」と訪れる女性も多いのですが、割合はそれほど多くなく、
大半は老人性色素斑であると言われます。
雀卵斑(すじゃくはん)
「そばかす」と呼ばれる遺伝性のシミで、欧米人にはよく見られます。
日本人でも色白の人に多く、10代からでき始めます。鼻のつけねの部分を中心に、ほお骨のあたりに散らばったように小さなシミが広がり、まぶたにもできます。
雀卵斑はすすめの卵のような模様という意味で、一つひとつのシミは、よく見ると丸ではなく三角や四角の形をしています。
そばかすができる肌はメラノサイトが活性化しているため、紫外線に対して敏感です。
冬のスキー場や夏の海などで無防備でいると一気に数が増え、色も濃くなります。同時にこの肌は、老人性色素斑などのシミを伴うケースも多々あります。
理論上では美白化粧品も効果があるはずですが、遺伝的な要素が強いためか化粧品で薄くなったと感じる人は少ないようです。
レーザー治療が最も効果的ですが、人によっては再発する場合もあります。
レーザー治療を行う場合、最初は部分的に試してすぐに再発しないかを確認してから行うようにします。
花弁状色素斑(かべんじょうしきそはん)
海水浴などで急激に日焼けした後に、背中や肩にできるシミです。形が花びらに似ていることからこの名前が付いています。
色の白い欧米人に多く、日本人でも色白の人によく見られます。治療法としてはレーザーが確実で、美白化粧品はあまり効果が期待できません。
このように、シミごとにそれぞれ有効な治療法も異なります。間違った対処をすると効果がないばかりか、悪化させてしまうことすらあります。
シミの種類を見分けるのは専門家でも難しいので、ケアしても変化を感じなかったり濃くなったのではと感じたら、医師などの専門家に相談することをおすすめします。