成分によって効き方が違う



実はできてしまったシミの対策として、最も早く効果的なのは、レーザーなどの美容マシンを使うことです。 費用は安いとはいえませんが、効果の高さと速さ、確実性を考えると、美白化粧品を長期間使うよりもトータルでは安くなることもあるのです。 レーザー治療の特徴を見てみましょう。



シミの色素に直接働きかけるレーザー治療

レーザー治療は、ある一定の波長の光を増幅させて、シミにピンポイントで照射し、熱の作用で患部を焼いて破壊するものです。
破壊されたメラニンは、ターンオーバーで対外に排出され、シミは薄くなっていきます。

レーザーは部分的な照射で、周囲の細胞へのダメージを最小限に食い止めます。
ただしシミの種類によってはレーザー治療が向かないものもあるので、医師とよく相談してください。



照射後の日焼けはNG

レーザーは照射後すぐにシミが消えるわけではありません。
皮膚が軽いやけど状態になって赤くなり、炎症がおさまるとかさぶたになります。

かさぶたは数日で取れ、その下から赤みがかった新しい皮膚が現れ、徐々に普通のきれいな皮膚に戻ります。
この時重要なのは、日焼けをしないこと。照射した部分は紫外線を吸収しやすいため、ガーゼで覆ったり、日焼け止めを塗るなど、徹底して紫外線を避ける必要があります。

できれば外出予定の多い時期や、紫外線の強い時期を避けて治療を受けるようにしましょう。
化粧や洗顔は、レーザー照射後すぐにでも可能です。

痛みもゴムで弾かれたような程度で、それほど大きいものではありませんが、個人差はあります。
また、シミの色が濃いと痛みも強く出る傾向があります。



レーザー治療の価格と効果

レーザーの種類はもちろん、機械の新しい・古い、必要な照射の回数によって価格も違ってきます。

クリニック以外にエステでも取り扱っているところが増えていますが、エステの機械とクリニックで医師のみが扱える医療用の機械は、パワーに格段の差があります。
期間・回数も少なくてすむ医療用レーザーは、おだやかに改善していくエステとトータルで考えると金額的に変わらない可能性もあります。

また、機械とはいえ、施術者によって効果に大きく差が出ることも事実です。信頼できる場所と人を見つけたいものです。



レーザー治療マシンとドクターの選び方

できてしまったシミを、物理的に確実に除去できるレーザーですが、すべてのシミに万能というわけではありません。

老人性色素斑や脂老性角化症はレーザー治療が有効と言われますが、肝斑は刺激がマイナスに作用することもあります。
そばかすは、照射してもすぐ再発することもあり、炎症性色素沈着の場合はレーザーは向かないとされています。

ただし、開発は日進月歩。肝斑に効果があるというマシンも、登場しています。
最新の知識や情報も知っていて、自分の考えや、できること、できないことをはっきりと説明してくれるドクターは信頼できると考えてよいでしょう。